育毛剤・育毛サプリ・育毛シャンプーの基礎知識

プロペシア(フィナステリド系)とは何なのか。 <内服型育毛剤リサーチ2>

その他の海外育毛剤について

2011年 更新

<1>では、ミノキシジルについて説明しました。こちらの章では、フィナステリド系、デュタステリド系、その他の海外育毛剤について説明していきます。

<フィナステリド系について>
まず、タイトルにあります「プロペシア」とは、フィナステリド製剤の一つで、商品名です。「フィナステリド」について説明します。

元は前立腺系の薬。5αリダクターゼを阻害して作用する。

フィナステリドは「抗アンドロゲン薬」の1つであり、男性ホルモンであるテストステロンを「ジヒドロテストステロン」へ変換する酵素である5-αリダクターゼを阻害することで効果を現します。

もともとは前立腺系の治療薬であり、肥大症に対して低用量で、前立腺癌に対しては高用量で使用されます。

FDA認可。日本でも医療用として承認。入手法は?

副次的に、毛髪についての効果が認められ、FDA(米国食品医薬品局)では1997年にこれを育毛剤として承認しました。また日本でも2005年から育毛薬として発売されています。ただし発売といいましても、日本では「医師の処方が必要な医療用医薬品」としての位置づけで、個人的に薬局などで買うことは出来ません。

従いまして、海外で大衆薬として発売されているフィナステリド内服薬を、個人輸入(輸入代行を利用)して入手する方が増えています。

男性向け

基本的には男性に使われ、女性には使用できません。女性に触れさせることも避けなくてはなりません。女性への影響・・・胎児への悪影響があるからです。

※一部医療機関においては、妊娠の可能性が将来的にも完全にない女性であれば、使用されることがあるようですが、基本的には避けたほうが良いでしょう。

ミノキシジルとの違い

フィナステリドでは、頭頂部が効きのメインとなりますが、前頭部、生え際、M字などといわれる部分にも作用します。
またフィナステリドの外用薬は存在せず、飲む薬となります。

使用法

原則として1日1mgを一日に一回服用します。

種類

育毛用としては「1mg」を摂取します。5mg錠はカットして用います(ローコストで摂るためです)。

1mg錠…プロペシア、フィンペシア
5mg錠…プロスカー、フィンカー
(5mg錠は「ピルカッターで1/4〜1/5に砕いて内服します」)

副作用

萬有製薬によるプロペシアの例では、性欲減退、勃起不全(性機能障害)、精子の減少、睾丸痛、胃部不快感、腹痛、下痢、頭痛、肝障害などが4%程度に報告されています。

また私「個人的」にクチコミなどから思うこととしては、性的機能に関する問題はそれほどでもないか、プラセボ的効果(思い込み)が高いようです。いっぽう、吐き気や胃の不快感を稀に聞きます。

ミノキシジルとの併用性

フィナステリドは、ミノキシジルと併用すると良い効果が出ることが多いようです。AGAクリニックなどでも、両方が処方されることがあります。
ただ、一方が体に合わないこともありうるので、最初はどちらか一つから試すほうが良さそうです。

 

<デュタステリドについて>
デュタステリドは海外で話題となっている育毛剤です。FDAの認可としては前立腺肥大の薬として下りているだけであり、また国内でも使われていません。
しかしながら育毛効果があるとされており、5αリダクターゼの阻害効果としてI型、II型を問わずに効きます。

男性用

デュタステリドは男性用です。
フィナステリドと同じく、女性への接触は避けなければなりません(将来的なことを含め、胎児への影響が考えられるため)

効き方

上記「I型、II型共に…」の意味なのですが、「前頭部、頭頂部などの部位、いずれも効く」という点が魅力的といえそうです。

使用法

1日一回、0.5mg錠(ないしカプセル)を服用します。これは正しいとか何とか言うことではなく、育毛剤としては「その使用法で研究されている」という段階です。

種類

商品としては、アボダート、デュタスなどがあります。

デュタステリドの副作用・耐性

国内での臨床例(400例程度)もありますが、幾つかのデータを照合すると、性欲減退(4〜5%)、勃起不全(3〜4%)、女性化乳房(1%程度)などの副作用報告があります。副作用全体としてみると1割程度に発現するという報告もあり、やや高いですね。また副作用の程度(例えば減退とはどういう程度か)についてまでは報告が十分でないともされるので、慎重に。

また、育毛剤としては止めた際のリバウンドが起きやすいとも言われています。

デュタステリドはステロイド系の薬なので、使うにつれて耐性がついて効きにくくなるのでは?という疑問も出てきますね。この辺も、まだFDAでの育毛剤認可が下りない理由なのかも。(名前が似ていますが、フィナステリドはステロイド系の薬ではありません)

海外育毛剤・医薬品について考察

現在の日本においては、海外育毛剤、特に「ミノキシジル(内用・外用)」「フィナステリド」が大きな人気を占め、併用する人も多い、というのが実状です。この二つの「併用」から問題が生じたというケースはあまりないようです。

「デュタステリド」は現状ですとやや人気面・安心感で劣っている印象です。ディタステリドを考える際は、上記二つの服用は止めた方が良さそうです(報告が少ないため)。

繰り返しとなりますが、医薬品には「副作用」があります。輸入を行う場合は、自己責任で使用します。また、他人の誤飲等にも十分な注意が必要です。女性が「触れただけ」で悪影響を受けてしまう薬剤もあるのです。

イメージの問題

ここ数年では、インターネット上などで、「医薬品は効く」「それを個人で輸入するのが最も楽で効く」というイメージがいささか先行している面があります。具体的には「ミノキとフィナをやっているのが良い」「それ以外はほとんど効かない」といったもの。
確かに日本やアメリカで認められた医薬品であれば、一定の効果は見込めるというのは間違いないでしょう。

しかし「効く」といいましても、軽微な脱毛改善が見られたり、ごく僅かな発毛が見られたり、ということも全て「効く」に含まれるのです。「薄毛が解消できる」ということではないのです。「産毛のようなものが増えてきて喜んだが、結局それだけだった」こんなケースもかなりあるのです。

海外の育毛剤・医薬品で無いもの・サプリにも注目できるかも!?

海外育毛剤というとどうしても医薬品、具体的にはフィナステリド、ミノキシジル、ないしデュタステリドに人気・関心が集まりがちですが、それだけでもありません。

それらの輸入代行などを扱う店では、医薬品でない育毛剤やサプリなども結構扱っています。

国内とはまた違う配合やアプローチによる育毛剤(副作用の心配なし、適用範囲が広い)も、探してみるとかなりの数があるはずです。

サプリ大国といわれるアメリカなどでは、育毛に良さそうなサプリや、シャンプー類なども星の数ほどあります。これらについても、調べてみるだけの価値はあると思いますよ。またアメリカなど欧米、あるいは身近なアジアなどを離れ、世界各国のものにまで視野を広げれば、すごく合うものが存在しているかも?

従来の育毛剤のメリット

医薬品ではない従来の国内育毛剤のメリットとして、男性型脱毛症以外にも効くという点があります。また、当然ながら副作用が無いことも大きな利点。天然エキスや生薬は、西洋型の医薬品とは異なる効き方をすることも、無視はできない点です。

それから、医薬品の場合、脱毛予防や発毛の効果があっても「体の調子」が良くなることは無く、むしろ体に負担がかかります。これに対して天然エキスを用いた育毛剤では、体や肌にも良い影響が考えられるのです。天然サプリメントや天然成分育毛剤でも肌に合わないケースやアレルギーを起すケースは稀にありえますが、まずは副作用の無い従来の育毛剤からチャレンジしてみてもいいかな、と私は思います。

まとめ

現代はセルフメデュケーションの時代ともいうことが出来、自分で選んで薬を使うことも決して悪いことではありません。国の垣根を越え(もちろん法律上問題はありません)、ミノキシジルやフィナステリドなどを自分で調べ、選び、判断して入手し、使用することはそれ自体「健康的」な行為だともいえます。

また、AGAなどの薄毛そのものは病気ではありませんが、気に病んでストレスを溜めることは、精神的な健康に繋がりません。たとえばストレスで胃が悪くなりやすい人(私もですが)では、薄毛を気にすることで胃の状態が悪化するなどが普通にありえるわけです。そうした意味からすれば、「薄毛解消の可能性を広げる」意味から海外の医薬品などを視野に入れる(実際すぐに使うかは別問題)ことも、選択肢の一つとして良い、と私は思います。

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