その他の可能性を模索

自毛植毛とは何なのか。

メリットデメリットから手術の流れまで。

2011年 更新

当サイトでは、育毛剤やサプリ、シャンプーやその扱い方といったケアをメインとしていますが、どうしてもという場合にオススメなのが自毛植毛です。

私自身は植毛経験者ではありませんが、増毛、かつら、植毛などの話題となったとき、育毛仲間の中で最も評判がいいので、調べて紹介しています。

適応は基本的に男性型脱毛症

自毛植毛の適応は男性型脱毛症です。その他、傷があって髪が生えなくなった箇所や、分け目などへの植毛が出来ます。

病気や産後の脱毛、また円形脱毛症などは適応になりません。これらは病気やストレスなどの原因がなくなれば直ちに発毛が起きますので、皮膚科などに相談するか、育毛剤・サプリの使用などにとどめましょう。

他の方法との比較

本題に入る前に、他の方法を少し見てみましょう。

・「本サイトで紹介している各種ケア」どれも安全で、ある程度の効果は見込めます。個人差はありますが、人によっては十分な結果が現れると言える自信もあります。しかし誰にとっても完全な薄毛の解消となるかといえば「絶対」ということはありません。

・「増毛」では、人工毛や人毛を髪に結びつけるような方法をとります。常に維持費用がかかるほか、抜けた毛の形が不自然(枝毛状)になるといったデメリットも。生え際などへの施術は、不自然になり難しいことも問題。またなんと言っても、薄毛が進行していると対応が難しくなります。好きなときに髪型が選べないことはもとより、他の部位の薄毛とのバランスを整えるなど非常にストレスがかかるという声も聞きます。

・「かつら」では、元々有る毛との微妙な違いが気になったりします。同一の「かつら」3個だとかのローテーションを行うのですが、付け替えるたびに髪の雰囲気が変わってしまったりしますし、サロンに通っての維持・メンテナンスが非常に厄介になります。人にばれるのではないか?という心理もどうしても付きまといますし、止めるなら止めるで、それもまたタイミングが難しくなります。
頭皮にも負担がかかり、持ち前の毛髪についての育毛はおよそ期待できなくなってしまいます。

・「人工毛植毛」では、頭皮に人工的なもの(異物)を埋め込むので、アレルギー・炎症などについて深刻な報告が多数あります。これは単純に避けたほうがいいです。意外と知られていませんが、<米国では人工毛植毛は法律で禁止されています。>

その様なわけで、消去法で考えても第一候補となりますし、良い報告が多く、私もオススメするのが自毛植毛です。自分自身の細胞ですから拒否反応などが起きるわけもなく、安全性は高いといえます。


メリット&デメリット

メリット

・自然な仕上がり
かつらや人工毛増毛も一時的な見栄えとしては悪くないものが有りますが、何しろ成長していきません。
この点自毛植毛では、定着した毛髪は自然に成長や抜け毛を繰り返していくので、周囲の髪とのアンバランスさがなく、髪形なども自由に変えていくことが出来ます。

デメリット

・費用
60〜250万円程度の費用がかかります。もっともこれで治ると考えれば、そんなに高いわけでもありませんが…。育毛剤などで月々10000円のケアを続けた場合でも、5年で考えれば60万円ですので。ただ、「施術がうまくいかず、気に入らないのでやり直し」などとなると大変な費用がかかりますので、クリニック選びは慎重に。

・安全面
軽微なものでは有りますが、初期にはかさぶたや出血が見られることがあり、2日間程度は洗髪や運動を控える必要があります。また可能性は低いですが手術を行う以上、感染症が起きる可能性もあります。「定着」が起きるまでの2週間程度は、お酒やプールを避け、頭皮を触り過ぎないようにするなど、多少は配慮した生活が求められます。また植毛した周囲の毛髪が一度脱毛するといった症状も起きます。

・仕上がりに不安が出ることも
高い技術のあるクリニックでないと、植毛部分の流れや方向が不自然であったり、また頭皮の傷跡が目立ってしまったりします。これに関しては数件のクリニックを回るなどして、慎重に選びましょう。頭頂部の場合それほど神経質に気にしなくても平気なようですが、生え際への処置を望む場合は、慎重に。

・良い施術でも、微かな傷は残ることがある
これは、特に将来的に剃髪やスキンヘッドを考えている人向けの話です。非常に上手く施術を行うことが出来ても、きわめて微妙な傷や凹凸(髪を分けて無理に観察したときに少し気になる程度)は残る例があります。ファッションの一つとしてスキンヘッドやモヒカン?などを楽しんでみたいと思われる方には、不向きといえます。

自毛植毛のあらまし

方法をざっくりと説明すると、側頭部または後頭部から、僅かに頭皮を取ります。具体的には1〜2センチ×10〜20センチほど切り取ります。局所麻酔を使用するので痛みはほとんどありません。

そうして、その頭皮を小さく「株分け」し、頭頂部や前頭部など、いわゆる「はげ」になっている部分に埋め込んでいくのです。埋め込まれる方の皮膚に対しては、大きな侵襲はありません。

男性型脱毛症の場合、側頭部や後頭部が薄くなることはまずありません。

「植え替えても、上(頭頂部)とか前とかに植えたら、どうせ抜けちゃうんじゃないの?」こういう誤解が多いのですが、後頭部や側頭部などの頭皮は、「頭頂部や前頭部に移植を行っても、そのまま発毛を続けていきます」。この働きはドナー優性、ドナードミネントといわれ、自毛植毛のポイントとなっています。

痛みは? 切り取った方の部分は大丈夫なの?

施術時の痛みはほとんど気にしなくてよいようです。ですが、施術後2,3日は多少の痛みがあったという報告も結構あります。

皮膚を切り取った側頭部や後頭部ですが、これはそのまま縫合します。人体にはその程度の適応力はあるんですね。多めに取った場合若干つっぱりを感じたりするそうですが、自然な状態にすぐ戻ります。

手術の流れ(あくまでも一例です)

1 カウンセリング
そもそも適応するか?から始まり、各自に合った手術計画が話し合われます。
2 麻酔
基本的には局所麻酔です。ドナー採取時、植毛時の痛みは殆どないと聞きます。
3 ドナー採取
マイクログラフト法などの一般的な方法の場合は、後頭部のやや下の部分を幅1〜2センチ、長さ10〜20センチ程度に切り取りこれを「ドナー」とします。
4 株分け
ドナーとして採取した頭皮を数本単位に切り分けていく作業(マイクログラフト法の場合)です。ここは短時間で行うのがクリニックの持つ技術の見せ所。このあたりも施術を受ける前に確認しておきたいですね。
5 移植
株分けしたドナーを植えます。メスと手で行う場合、機材を使う場合とが有ります。
6 術後の生活
術後は10日〜2週間程度で「定着」するとされます。「傷は治ってしまえば平気になる」これは、日ごろのちょっとした怪我や、子供のころに遊んでできた擦り傷や切り傷などを考えてもわかることですね。

シャワーなどは2〜3日後から問題ないようです。こういったあたりはクリニックによっても違うでしょうし、十分な説明があるところで施術を受けましょう。

歴史

手術の一種となりますので、どれくらいの歴史があるかは知っておいた方がよいでしょう。研究そのものは戦前からあったとの事ですが、ある程度本格的に行われるようになったのは1970年代です。しかしこの当時はまだ自然な植毛が難しく、生え際などへの使用は難しいとされていました。

1990年代に入ってからは、自然に植毛する方法が確立されてきています。つまりこの施術を受けてから10〜20年程度立っている人が街中に結構いるということ。大きな問題があれば既にニュースなどになっているので、一定の安心感は持てると考えます。

現在の課題としては、ドナーの採取(後頭部や側頭部から頭皮をとること)に限界があることであり、将来的にはクローン技術の応用などが期待されています。

方法にも種類が

ニードル法
注射器のようなニードルを使用する方式で、ドナー採取と植毛を同時に行います。分け目への施術など、比較的軽度な植毛に適しています。正常な頭皮の5割程度の密度までしか埋め込むことが出来ないため、広範囲への施術には適していません。「バンドル法」もこの方法に含まれます。

マイクログラフト法、ミニグラフト法
後頭部の頭皮を高さ1〜2センチ、横10〜20センチ程度の範囲で切り取り、これを4〜6本の毛髪を含む「グラフト」に切り分けます。

一方、施術をする部分(レシピエント部分、植えこむ部分)には、小さな切れ目を作っていきます。そうしまして、「グラフト」を埋め込んでいく方法です。埋め込み時には、向きや毛髪の流れを自然にするテクニックが重要になります。

現在では使われなくなった方法として「フラップ法」「パンチグラフト法」などがあります。

いずれの方法でも、クリニックごとに微妙に方法が異なっていますし、併用や、分類が難しい方法を行うクリニックもあります。詳しくは直接各クリニックを調べ、クチコミなども参考にしてみましょう。

いずれにしても・・・

育毛剤や内服薬においても、「ほぼ誰の薄毛も解消する決定的なもの」はまだ存在していないのが2011年での実状です。こちら自毛植毛では、幾つかのデメリットはあるものの、<これまで生えていなかった部分に、確実に髪を生やしていくことが出来ます>

どうしても育毛剤や内服薬その他では結果が出ない、という人には、私、この自毛植毛をオススメします。
体験者ではなく、友人やクリニック訪問から得た知識で紹介しておりますので、細かい点についてちょっと知識が少ないのですが・・
・・「どうしても」となった場合、私この施術を考えているのは本当です。「今はともかく、いざとなったら自毛植毛ってのをやってみるか!」こう考えて調べたり相談してみるだけでもストレスは減ります!

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