育毛の基本

【 薄毛予防&メカニズム 】遺伝?ホルモン?原因はヘアサイクルに有り!?

薄毛について徹底的に調べました

2011年 更新

他の章でも触れておりますが、ここでは薄毛のメカニズムについて、より詳細に解説してみようと思います。

特別なケアはしなくても体毛は(一般には)薄くならない、なのに何故頭髪は薄くなるのか?誰でも思ったことだと思います。まだ解明されていない部分も多いのですが、薄毛になるメカニズムのいくつかは解明されつつあります。

隔世遺伝でどうの、といった要素も無いわけではありませんが、男女とわず「人」全般に「頭髪が薄くなることがある」というプログラムは仕込まれているようです。

ヘアサイクル

髪は2〜7年といった周期で発毛と脱毛を繰り返しています。そしてそのサイクルが各一本一本の髪ごとにまちまちなため、いわゆる「薄くない」人の場合、全体としては毛髪量に変わりがない状態を保っているのです(髪ごとに抜ける時期と生える時期がまちまちである)。

薄毛が有る人においても、側頭部や後頭部下部などの薄くない部分では、正常にこのサイクル(発毛→脱毛)が繰り返されているのです。

ヘアサイクルとは

【成長期】発毛が起きた後、髪は2〜6年程度をかけて成長していきます。女性の場合ですと最低4年と、男性よりやや長め。これが成長期です。髪の9割はこの状態にあります。

【退行期】成長した髪は、毛髪の成長に関る「毛母細胞」の分裂が減っていき、毛根は頭皮の浅い方へと浮くような状態になります。この期間が2〜3週間です。髪の1%がこの状態にあります。この時期においては、シャンプーや引っ掛かりなどの外部刺激で髪は抜けてしまいます。

【休止期】髪を成長させていた「毛母細胞」が活動を停止します。そして、次に生える髪の生成が始まり、髪は自然と抜けていきます。この期間が約3〜4ヶ月あります。髪の1〜2割がこの状態にあります。

より細分化して説明されることも有りますが、大まかに分けるとこの三つを繰り返しているのがヘアサイクルです。

ヘアサイクルに問題が出ると・・・

簡単に言えば上の三つに分けられるヘアサイクルですが、頭皮状態が悪化したり、慢性的に血行不良となったりと、様々な原因からこのサイクルが乱れてしまいます。

・年齢と共にこのヘアサイクルは長くなってくる傾向にあり、いわば活性を失ってきます。60代以上の方に見られる老人性脱毛症では、髪だけでなく体毛も薄くなってきます。

・何らかの理由から休止期が長引いてしまい、「次の髪」が生えてきづらくなることも薄毛の原因です。

・成長期が短くなり早期に抜けてしまうと、髪は有っても見た目上は薄毛となります。

・また、休止期→成長期(初期成長期、いわゆる発毛期)へと移行する場合なんらかの指令が必要となりますが、このあたりに問題が出るとする説もあります。

DHTと5αリダクターゼ

いきなりですが、この辺が問題です。「DHT=ジヒドロテストステロン」とは、男性ホルモンの一種で、男性ホルモンである「テストステロン」を「5αリダクターゼ」が還元することにより生成されます。

このDHTが多少なり生成されることそのものは異常ではありませんが、その過剰生成が問題とされています。この度合いなどに遺伝的要素が絡むといわれます。

単純に言ってこの<DHT(ジヒドロテストステロン)が、抜け毛を起してしまう>のです。上にも書いたように適度の抜け毛は有って当然、無かったら困るのですが、過剰な抜け毛→薄毛を呼んでしまうのです。

DHTを完全に除去してしまうなどは出来ないため、「5αリダクターゼ」の活動を抑制し、過剰なDHT生成を予防することが、薄毛解消のひとつの鍵とされています。

この「5αリダクターゼ」の抑制には、各種天然エキス、およびそれらを配合した育毛剤、また医薬品なども使われます。何がこの抑制に効くのか?今非常にホットな分野となっています。

5αリダクターゼのタイプ

ちょっとヤヤコシイのですが、5αリダクターゼには2つのタイプが存在します。

I型・・・毛髪の脂線に存在

II型・・・毛乳頭に存在

I型・・・前頭部およびヒゲ部分に存在

II型・・・前頭部・頭頂部含めて存在

まだ完全には解明されていませんが、「頭頂部だけに効きやすい育毛剤」などが存在することも、このタイプ別リダクターゼの存在を間接的に証明しているといえます。

そのほかの原因では・・・

食生活の乱れ、アルコールの過剰摂取、喫煙なども薄毛の原因となりえます。また遺伝型の脱毛症と組み合わせることで、進行が速くなったり、予防できる程度だったものが進行してしまったりします。

・偏った食生活をしていますと、当然ながら毛髪・毛根部分には栄養が行きづらくなりますし、アルコール分の摂りすぎも、栄養を行き渡らせにくくします。喫煙についても同じですね。

・運動不足も同様。運動は全身の血行を良くしますので、運動不足は頭皮の血行不良とかかわりがないとはいえないでしょう。

・ストレスも大きな問題です。ストレスに関して言うならば、体の各部分全般に変調を来たしやすいわけでして、髪もその一つと考えれば良いでしょう。急激で強いストレスでは円形脱毛症などが起きるのである意味分かりやすいのですが、「慢性的なストレス」がAGAを加速させている面も否めません。

脂質との関係

頭皮における脂質の過剰分泌も薄毛に関ってきます。これは、脂っこいものの摂りすぎや、もともとの体質などもあります。「脂漏性脱毛症」と呼ばれるものもありますが、AGA、いわゆる男性型脱毛症と同時に発生するケースも多く、対処としても同じ扱いとする研究者・医師などもいます。

・この脂質(皮脂)は、時間がたつと過酸化脂質、いわば脂肪のかたまりのようなものになり、毛穴を詰まらせてしまいます。これは抜け毛にも繋がり、髪の生育も悪くなります。また育毛剤なども浸透しません。

・さらに、脂質の放置、汗の放置などが重なると、雑菌の繁殖などを招き、頭皮環境を悪化させます。これもまた薄毛の原因に。

・ただし、脂質を分泌することが即ち薄毛に繋がるわけではありません。毎日の洗髪などで頭皮を清潔に保ち脂質を適度に取り除いていけば、この要因は少なくなります。

・過剰なシャンプーは、<皮脂を取りすぎる→皮脂がより多く分泌される→よりいっそうシャンプーをする> この悪循環を生み出してしまいます。本人が知らないうちにこれを繰り返しているのが現代の薄毛の一因ともいえます。

・脂質が少なすぎることも影響します。もともと肌がカサツキがちな人などは、フケも多くなり、頭皮が炎症を起しやすくなります。頭皮において保湿を考えたケアを行うことでその面は改善されていきます。

様々な物質による刺激

主に炎症や毛穴詰まりに影響します。具体的には化学物質のたくさん入ったシャンプーでの洗髪、同様に様々な物質が入った整髪料の使いすぎなどです。これらは頭皮を必要以上に刺激し、本人の知らないうちにも炎症を起したり、毛穴のつまりを引き起こします。

男性の場合では清潔感を重視するがあまりの洗いすぎ、女性の場合では「髪」を思ってのシャンプーのしすぎ、パーマ、カラーリング、各種コーティング剤の使いすぎなどがこれに該当します。

また、ブラッシングのしすぎや、爪を立ててのシャンプーなど、物理的な刺激も単純に毛根を傷めてしまいます。

薄毛のメカニズムは複雑で、まだまだ解明されていない面も大きいのですが、おおよそ問題となりそうな事柄が分かってきているのも事実なので、まずは明らかに悪そうな要因から取り除いていきましょう。

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